ぼくらの十三・第七藝術劇場で「ヤクザと憲法」を観てきました。

当日は日曜の18時半の回で、20分前に行ったら立ち見での観覧となりました。

あまり世代とか男女の偏りはなかった感じがしました。

みんな違う世界ということで興味があるんでしょうね。

東海テレビのドキュメンタリー映画ということでこれまでいくつか観てきましたがどれも面白かったのですでに期待度は高かったのですが、タイトルと予告編からしてそれを更に上回る期待となりました。

序盤は組の内部を部屋住み(内弟子みたいな印象)が案内してどういう生活をしているか?を覆っていって、とりあげた団体がどういう位置づけかの説明、そして通例の会議や行事について撮影されています。

部屋住みの1人の若者が宮崎学の本を読んで任侠道に入りたいと志願したエピソードはその表情とともに背景を想像して言葉が出てきませんでした。

取り上げられた団体の組長さんが椎名桔平さんそっくりでとても若く見えます。その人が飛田新地のあたりを歩いていってピンクの明かりに照らされながら「映さへんから」と闊歩するシーンは何か威厳と優しさが表れているような印象を受けました。

また、場面の都度都度で出てくる大阪のオバちゃんの迫力は、組長をもしのぎます。新世界の立ち飲み屋のオバちゃんは「そんなん怖うて商売やってられるか」と啖呵を切り、

弁護士事務所の事務員のオバちゃんは「最近のヤクザはお金持ってない。そんな話したらすぐ断る」などのフレーズにつくづく大阪のオバちゃんは敵に回したらあかんなと胸に刻み込みました。

そして、組員の方それぞれについていってのインタビュー。山口組の顧問弁護士へのインタビューとなりここでタイトルである「ヤクザと憲法」について取り上げられます。

憲法の中でも特に基本的人権にかかるところが論点となるようで、「銀行口座を作られない」「幼稚園の運動会の応援に行けない」など、観ていると本当に何もできないんじゃないか?と心配にすらなってきます。

その反面、事務所の前にランドセルを背負った女の子が前を通り過ぎたり、おばちゃんたちに混ざってたこ焼き屋に自転車で行って注文するなど日常の一部の溶け込んでいる様子も映し出されて複雑な思いにかられます。

「そこまでしてなんでヤクザやっているんですか?」という質問に対しての回答も今の自分の生活に重ね合わせても理解できるところもありますし、悩んでしまいます。

それまでも特に悪い印象があったというわけでもないですが、この映画を通じてその社会の大枠や入り口部分について理解できたように思います。こんなドキュメンタリーを作る東海テレビはやはりすごいなあとつくづく思ったし、それをテレビで見られている名古屋市民も羨ましいと思うばかりです。

これまでの東海テレビのドキュメンタリー作品もそうみたいですが、DVD化とかがないので映画館でこの世界を味わっていただきたいと思います。
ヤクザと憲法 ホームページ

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